どうしてあの人は明るい顔でリストラを受け入れたのか

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結論

 
会社の大リストラで30代の2割、40代50代の半数が会社を去りました。
驚いたのは暗い顔で会社を去る人がいるなか明るい晴れやかな顔で出ていく人がいたことです。明るい顔で出て行った人の共通点は会社に収入を依存していないことでした。

 

残るものと去る者の表情


30代の平均年収が1,000万円を超えるいわゆる高給ホワイト企業で全社員の5分の1にあたる600人を募集する早期希望退職者が募集されました。

 

募集という言葉とは裏腹に40才以上の社員には猛烈な退職勧奨が行われていたのです。

 

いままで右肩上がりの成長を続けていた会社は年功序列で上がっていく給料を支えることができました。

 

しかし成長が停滞することが見えた時、社員の賃金は40代を境にして人材の損益分岐点を超えてしまっていたのです。

 

会社の計画通り600人の退職者が決まり、社内は翌月に控えた組織変更と人事異動で社員はいくつかの属性にわかれました。

 

それらを分類すると次のようになります。


・会社に残り今まで通り働く人
・会社に残り転勤で地方支社に行く人
・会社を去り転職活動をする人
・会社を去り新しい勤務先が決まった人
・会社を去り働くこと自体をストップする人

 

一番暗い顔をしていたのは本意ではなく会社を去ることになり、家族を養うためにハードワークな同業他社を次の職場として探さなくてはいけない人でした。

 

会社に残ることが決まった社員も暗い顔をしていました。早期退職に応じざるを得なかった同僚への申し訳なさと、今後起こりうる第二、第三のリストラへの不安があったからです。

 

会社を去る人の中には明るい顔をしている人たちもいた

 

それは次のタイプにわかれます。


①今まで蓄えてきた貯金・不動産・株式に加え十分な割増退職金を手にすることになったので早期リタイアをきめた人
②実家や親族が商売をしていて会社員として働くことを辞め自営業をはじめることを決めた人
③株式・不動産などの資産を築いていて次の職場は今よりもゆるく働ける場所を探す(見つけた)人

 

ここで私が感じたのは会社員として収入を得ることを選んだ人は残る人も去る人も不幸せな顔をしているということです。

 

「みんな仕事に一生懸命なふりしてるけど本当はめちゃくちゃ働くの嫌いなんじゃない?」と感じてしまいました。

 

自社もしくは他社で働くことになった人のなかには会社に依存しない選択をした人たちをうらやみねたむ人までいたからです。


「あいつはいいな奥さんの実家が商売してるから」とか「50超えたら勝ち逃げだよな」とか言っていて、会社で働き続ける自分は不幸だと言わんばかりでした。

 

その時私が感じたのは「数年後に会社に高コストとみなされ始める年代に突入していく自分ってやばくない?」でした。

 

一生懸命働いても会社に高コストとみなされれば会社の業績次第で退職勧奨をうける可能性が十分にあることが分かったからです。

 

もしそうなったときに、辞めたいなー。でも働かないと生活が、、、っていう風に感じたくありません。

 

 

今回会社を去る人で一番堂々としていてかっこよく感じたのは十分な資産を持ちさらに自分で稼ぐ方法を持っているひとでした。

 


自分で人生を選択してほかの人と比べたり、うらやましがった、ねたんだりということをしない人です。

 

まとめ

 

わたしもそのようでありたい。でも今のままじゃできません。
マンションや駐車場などの資産を持っているわけではないし、給料以外の収入を得る方法があるわけではありません。

 

かといって今から副業を立ち上げる気概も才能もありません。

そこで私が思ったのは、今から準備するのは退職勧奨を受けた時に一時的な上積み金に惑わされないように経済基盤を強化すること。月々の収入を会社の給料に依存しないことです。

 

そうすることで会社に残るにしても転職するにしても冷静で落ち着いた判断ができますし、会社から退職干渉を受けても「要件をすべて満たした整理解雇以外は受け付けませんよー」と動じずに交渉できそうです。退職勧奨をして自分を辞めさせようとする人間の言葉で「わかりました、辞めます」っていうのは言いなりになったみたいでいやですし。

 

そんな風に考えるようになってから私の耳には自然と副業、副収入という言葉が入ってくることになりました。


そして会社のなかでのはたらき方は、滅私奉公型の激務を辞めて、すり減らず出世を目指さないけれども、今まで以上の社内評価を得ることが必要と考えるようになりました

 

つづく