30代1,000万サラリーマンが大リストラを経験して働き方を変えることを決めた話

 

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結論 

会社の大リストラで30代の2割、40代50代の半数が会社を去りました。
社員を大切にしているように見えるホワイト会社でさえ、業績が悪くなると、人件費の高い社員はコストとして排除しようとすることを目の当たりにしました。

 

いわゆるホワイト企業でもその実は冷酷な資本主義のシステムによって運営されていることを知り今後の働き方を変えるきっかけとなったのです。

 

高給ホワイト企業で実施された早期希望退職者募集

2018年〇月、私の勤める会社で全社員の5分の1を占める600人の早期希望退職者が募集されました。

 

理由は新商品開発の失敗に伴い販売計画が予定を大きく外れ、今後5年間は全社の売り上げは低下し続けるであろうことが明らかとなったからです。

 

それに伴い人員配置の大幅な見直しが必要となり会社は大規模な早期希望退職者を募集しました。

 

早期退職に希望者殺到

 

私は37歳、年収は1,000万をようやく超えたところでこれからの10年が稼ぎ時だと考えていましたので会社を離れるつもりはありませんでした。

 

ここまではよくある話。今はどんな大きな会社でもリストラは行われます。

 

いい会社だと思っていたのに
私が驚きこれからの会社員としての考えを改めるきっかけになったのはこの大リストラをの現場を目の当たりにして資本主義の仕組みというものを目の当たりにすることになったからです。

 

会社は1ヶ月の期間に600人を募集するという大規模な早期希望退職の応募者をスタートし応募者には割増退職金として基本給20ヶ月分に加え転職支援会社のサポートや転職活動に伴うの交通費、引っ越し費用を会社が負担してくれるという条件が提示されました。


この早期希望退職者への割増退職金を含む条件は私の働いている業界の過去事例では決して恵まれたものではありませんでした。


しかしふたを開けてみると1ケ月を待たずに600人の定員に達し早期希望退職申し込みは終了しました。


これが会社にいるのが辛くてたまらないような劣悪な労働環境のブラック会社なら話はわかります。


しかし私が働いている会社は30代の平均年収が1,000万を超える一般と比べお給料の良い会社でした。

 

労働時間も朝8時から夜8時が普通で長時間労働ではあるものの夜9時には会社の電気が消灯がされ帰宅を促されるコンプライアンスにうるさい会社でした。


セクハラ・パワハラはおろか飲み会での一気飲みも禁止する社内規則があるなどブラック体質とは程遠い会社です。


また会社は多くのいわゆる優良企業がそうであるように人材育成を重要な取り組みとして掲げて社員の成長を促しています。
私も会社のお金で社外スクールへの研修にも行かせてもらっていたりして社員を大切にしてくれる良い会社だなあと思っていました。


どうしていわゆる「良い会社」の早期希望退職に全社員の5分の1が応募したか?

 

資本主義社会が本性をあらわした!

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この早期希望退職者募集のは表向きには自主的に早期退職を希望して新しいライフステージへのチャレンジを応援するというものでした。


しかし実際には40歳以上の社員にはひどい退職勧奨が行われていたのです。


退職を勧奨する理由は一言でいうと「40才以上の賃金水準の社員を雇う余裕はない。」
でした。会社の経営に与える人件費のインパクトを図解で説明された社員もいたようでした。


今まで一緒にに成長しようといっていた社員に寄り添う会社の姿はなく「あなたは会社の利益を奪う存在なのでやめてください」と宣言する冷酷な存在になっていたのです。

 

さらに「割増退職金が出て転職サポートが受けられるこの期間に退職したほうが絶対いい。」
「早期退職者の応募期間が過ぎてから会社を去ることになったら2,000万以上の割り増し退職金と転職サポートが受けられない」という殺し文句の威力は絶大だったそうです。

 

まとめ


一般的にホワイト企業とされる会社でもその実は冷酷な資本主義のシステムによって運営されていて入社から定年まで社員の成長を温かく見守ってくれる会社なんてないんだということを目の当たりにしました。

 

このことは私の働き方、生き方に対する考えを大きく変えるきっかけになったのです。


つづく