小暮太一さん 働き方の損益分岐点

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マルクス資本論を土台にしてVoicyのサウザーラジオサウザー氏は「商品を作って資本主義のマーケットに打ってでよう」「そうしないと勤め人のままだと豊かになれない」といいます。

今日おススメする小暮太一さんは同じくマルクス資本論を用いて、もうすこしマイルドに気づきを与えてくれます。

 自己内利益を増やすはたらき方をしよう、です。

 

 

 

 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫) をお勧めする人とその理由

 


ブラックな会社で働いているわけでないし、借金に苦しむわけでもない生活を送っているけど、日々消耗して明るい方向に向かっていないんじゃないかと不安を感じていました。

そんな時、社内で大リストラのあらしが吹きました。
早期退職希望に手をあげる形で多くのなかまが会社を去ったのですが、きびしい肩たたきがあったという話や、30代でみずから手をあげて出ていく仲間など様々でした。

30代の平均年収が1,000万を超える給料ではめぐまれた会社ですが、このはたらきづらさは何なんだ、どの会社に行っても同じなのんだろうか?もっといい働き方はあるのだろうか?と考えて勉強するようになりました。

その結果「すり減らないサラリーマン+α」という生き方を言葉にして生活をかえていこうと日々過ごしていますがそんな私のツボにはまる本がありましたので紹介させてもらいます。

あるていど仕事には慣れてきたけれどこのままでいいのだろうか?
出世欲は強くないけれど、お金はもうちょっとほしい、でも社内の管理職を見てるとあんなストレスを感じるポジションはいやだなあと感じている人に読んでほしい本です。

満足感を高めストレスをへらすはたらき方について自己内利益という言葉をつかって書かれています。

 

企業は売上よりも利益が大事、個人も自己内利益が大事


小暮太一さん著の 人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点 (講談社+α文庫) がはたらき方に悩む今の私にぴったりの本だったので、特に面白かった点をまとめておきます。

私が特に面白かったのは後半部分です。
すり減らないサラリーマンを目指している私に「自己内利益を増やす働き方」についての章はとても考えさせられました。  

一般的に商売の利益は:

売上 - 費用 = 利益という式で表されます。
売り上げが上がっても、広告費や人件費がふえて利益が減ってしまうことはたびたびあります。企業にとっては利益をあげなければ存続はできません。

一方自己内利益は、私たち個人の

売上(収入・昇進から得られる満足感)-費用(肉体的・精神的労力やストレス)=自己内利益
と表現されます。

この本では個人も、昇進して満足感が上がったところでストレス増で自己内利益が減っては意味がないと言います。

まあそうだよね、でも甘えだよね。上を目指していないと現状維持すらできない厳しい社内競争があるんですけど。
まわりがストレスに耐えてポジションをキープしているのに自分だけ楽をするひともいるけど評判悪いし、そうはなりたくない。

こんな風に感じるのはサラリーマンなら当たり前かもしれません。

この本ではじつは「抜け道」があります。

とその方法を示してくれています。おもしろかったです。

 

経費を変えずに満足感をあげる向け道

 

この方法の1つを1言でいうと、、、

「資産を作る仕事をする」です。
ロバートキヨサキの格言に次の言葉があります。
資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるもののこと。

本のなかでは利益の上げ方をPL(損益計算書)で考えずに、BS(貸借対照表)で考えようといっています。

過去からの積み上げの資産を使って、大きな経費をかけずに利益を上げよう。
そのために日々の仕事がそのば限りのがんばりではなくて、資産の積み重ねができているかを考えることが大切といっています。

本書では、ポイントとなるところにとても分かりやすいイラストが挿入されていて、BS(貸借対照表)で考えるとはどういうことか?資産を積み上げるとはどういうことか?がより分かりやすくなっています。
気になる方は文庫本の値段ですのでポチっと購入をお勧めします。